旅人とわんこの日々 タイトル

旅人とわんこの日々
世田谷編 2003年(1/9)

ワンコのいる日常と旅についてつづった写真ブログです。

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1、砧公園の梅(2003年2月)

砧公園世田谷美術館前 ビアデッド・コリーの写真
砧公園内の世田谷美術館前で

時は一気に流れ、私が人生最大のイベントとして試みたユーラシア大陸横断から無事に帰国し、生活が落ち着いた2003年からワンコと旅人の日記を書き始めることにする。

生後2か月で我が家にやって来たビアデッドコリーのチャーミーは、大きな怪我や病気をすることもなく、家族の一員としての月日を積み重ねていき、今年の秋には10歳の大台を迎える。

2歳ぐらいから見た目はほとんど変わっていないので、いつそんなに年をとったの?と、10年という月日の長さに驚いてしまうのだが、飼っている方も同じだけ歳を取っているので、10年は長いようで、あっという間なんだな・・・と、改めて思ってしまう。

砧公園ねむの木広場 ビアデッド・コリーの写真
砧公園のねむの木広場

10年も一緒に暮らしているので、日常生活に犬がいるのが当たり前。今更犬がいることに、新鮮さとか、もの珍しさを感じることはないが、昨年からフィルムの現像の仕事をするようになったのもあって、ここのところちょくちょくチャーミーの写真を撮るようになっていた。

とは言っても、フィルムで写真を撮っていた頃は、何かイベント的なことでもないと、なかなか犬の写真を撮ろうとはならなかったものだ。

今日は都立砧公園の梅が見ごろになったので、久しぶりに犬の散歩にカメラを持ち出してみた。

都立砧公園の写真

都立砧公園(きぬたこうえん)は我が家の近所にあり、犬の散歩コースの一つにしている。近いと言っても、往復の移動、そして公園内で過ごす時間が必要になるので、時間や気持ちに余裕があるときにだけ訪れている。

チャーミーからすると、公園内は広々としていて開放感があるし、ふかふかの芝生はあるし、散歩する時間も長くなるので、幾つかある散歩コースのなかでも、松竹梅の松コースとか、特上コースといった格付けになっている・・・ようだ。公園へ向かう時の尻尾の動きや足の進み具合、リードを引っぱる強さで、それが分かる。

砧公園は、世田谷で暮らす人には説明する必要がないほどよく知られている公園だが、このワンコ日記の一番の舞台となっているし、区外の人も見てくれているはずなので、少し解説しておこう。

東京都立砧公園は世田谷区内に4つある都立公園のうちの一つで、ちょうど環八(環状八号線)と東名高速の東京インター入り口が交わるところに立地している。

用賀いらか道の写真

最寄り駅は東急田園都市線の用賀駅。駅から公園へは、いらか(瓦)を利用した遊歩道、用賀いらか道(用賀プロムナード)で結ばれている。

公園に向かう道中が楽しいものであるようにと、様々な工夫が施されていて、道沿いにはユニークなオブジェや、せせらぎなどが設置してあり、いらか道の象徴である路面の瓦には、百人一首の句が順番に刻んである。

木々も多く植えられていることから、地元の人がウォーキングをするのにも、犬の散歩をするのにも最適な道となっている。

砧公園の案内図の写真

砧公園の敷地面積は約39ha。東京ドーム約8倍もの広さになる。広い園内には世田谷美術館、野球場やミニサッカー場、サイクリングコース、バードサンクチュアリなどといった施設が配置されている。

砧公園で特徴的なのは、広々とした芝生があること。実は戦後の高度成長期、一時期ゴルフ場として使用されていたことがあり、広い芝生や多くの樹木はその名残りになる。

そういった視点で園内を散策すると、うまくゴルフコースを公園にしたな・・・と、かつてのゴルフコースを簡単に思い浮かべることができたりする。

砧公園の花見の様子03’の写真
砧公園の花見の様子03’

また、園内には芝生エリアを中心に桜の木が多く植えられていて、広々とした芝生の上で桜の花見ができる花見スポットとして、東京でもよく知られた存在となっている。

実際、桜の開花時期には情報サイトに開花情報が載り、天気のいい休日などには万単位の人が訪れている。「砧公園といえば桜」とイメージしている人も多いはずだ。

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広い砧公園内の環八付近にあるのが、ねむの木広場と子供用遊具のあるアスレチック広場。このエリアにも広々とした芝生があり、朝夕、そして休日に犬を散歩させる人が多い。

この広場の奥の一画に、ちょっと場違いな感じで梅の木がまとまって植えられていて、小さな梅林みたいになっている。ここが今日のお目当てだ。

砧公園の梅林の写真
梅の木の下で ビアデッド・コリーの写真
砧公園の梅林で

梅林を訪れてみると、あと一週間ぐらいしたら満開かな・・・といった感じで、ボチボチと花が咲き、美しい光景になっていた。

それとともに辺りにはすがすがしい感じの梅の香りが漂っていた。梅の場合は花が匂いとセットで楽しめるのがいい。

でも嗅覚の鋭い犬には、このさわやかな感じの梅の香りはどう感じるのだろう。ちょっと聞いてみたい気もする。

走るビアデッド・コリーの写真

誰もいないので、ちょっと走らせてみた。この犬は牧羊犬の血筋が入っているので、走ったり、遊んだりするのが本当に好きだ。

好きなのはいいが、一度遊び始めたらいつまでも夢中になって走り続けていられるほど運動量豊富だったりする。

この運動好きで、スタミナ豊富なところは、とても飼い主泣かせになる。普段は公園にくると、リードを持ったまま園内を軽くジョギングするような感じで走らせ、私自身の分も含め運動不足を解消させているつもりだが、こんなんじゃ足りない・・・、もっと走ろう、と催促してくる。

犬とのジョギングのイメージ(*イラスト:ニッキーさん)

(*イラスト:ニッキーさん)

犬とのジョギングは、傍から見たら楽しそうに見えると思う。私も飼う前は憧れたし、実際、ちょっと走るぐらいだったら楽しい。

でも距離が長くなると、それは幻想となる。ずっとリードを手に持ちながら走っていると、体に負荷がかかり、背中の辺りがつりそうになるし、自分のペースで走れないので、思っているよりもすぐに息が上がってしまう。

それに常に犬や周囲の状況を気遣わなければならないので、視線が足元の犬や周囲へと落ち着かなく、体勢が悪いのもあって転びそうになる。

そのうえ、我が家の犬はそれなりに足が速いし、体力もある。きっとマラソンの選手でもないと、このワンコと伴走するのは無理だろう。とても付き合いきれない。

自転車で犬の散歩のイメージ(*イラスト:かれーさん)

(*イラスト:かれーさん)

公園内では、たまに自転車に乗って犬の散歩をしている人を見かける。自転車だったら楽チンそうだな・・・と思い、一度挑戦してみたが、犬の不規則な動きでハンドルをとられるので、これも楽ではない。というより、とても難しい。

徐々に自転車での散歩を慣らしていけば、犬も慣れてうまくコントロールできるようになるとは思うものの、自転車のメリットと、自分がコケて怪我する可能性を天秤にかけると、転んで大惨事になる確率がそれなりに高そうなので、私はしないことにした。

自転車で犬の散歩をするのは危ないからやめた方がいい、という声もよく聞くが、実際にやってみると、「まさにその通り。これは確かに危ない。」と、その危険性がよくわかる。でも運動量の多い犬を犬を飼っていると、自転車で散歩している人の気持ちもまたよくわかる。

ビアデッド・コリーの写真
砧公園のアスレチック広場

上の写真の背後にある遊具は最近設置されたもの。梅林の横には立派な子供の遊具がどんどんと造られ、今後は子供たちが元気に遊びまわれる大きなアスレチック広場になるそうだ。

この他にもバラ園が造られたり、環八にパークブリッジが造られたりと、近年は今までになく力を入れて整備が行われているように感じる。

砧公園には犬の散歩に訪れる人も多いので、気兼ねなく犬を走らせることのできるドッグランもぜひ造ってほしい。運動量の多い犬を飼っていると、切実に思ってしまう。

2、あごひげのコリー(2003年2月)

ビアデッドコリー あごひげの写真

ビアデッド・コリー(Bearded Collie)は、英語で「あごひげのコリー」とか、「ひげを生やしたコリー」という意味になる。

全身が長い体毛で覆われているので分かりにくいが、「あごひげのコリー」の名の通り、口の周りや下あごの下に長い毛が生えるのが特徴になる。

ネパールで見かけたポリッシュ・ローランド・シープドッグ(たぶん・・・)の写真
ネパールで見かけたポリッシュ・ローランド・シープドッグ(たぶん・・・)

コリーの名が付いているが、ポリッシュ・ローランド・シープドッグとハイランド・コリーという犬種を掛け合わせて作出されているので、純粋なコリー犬種ではない。

特徴的な毛むくじゃらで、あごひげのある外観は、ポリッシュ・ローランド・シープドッグの容姿によるもの。同じ系統のオールド・イングリッシュ・シープドッグを含め、個体やトリミングの仕方によってはビアデッド・コリーと見分けがつかないことがある。

といったわけで、コリーと名が付いてはいるものの、世間一般で認知されているコリー犬とは似ていない。というより、コリーらしい部分がほとんどない。首回りが白いぐらいだろうか・・・。

なんでコリーと名付けたのだろうか。その理由はわからないが、シープドッグと名付けたほうが誤解が少なくてよかったのでは、と思ってしまう。

実際、公園で散歩させているときに、「珍しい犬ですね。なんの種類(何犬)ですか?」と聞かれることがあるが、「コリー」の名を聞いて、「えっ、これ、コリーなんですか・・・」と驚く人が多い。そしてこっちも説明に困る・・・。

ビアデッドコリー ボール遊びの写真
ボール頂戴~♪
ビアデッドコリー ボール遊びの写真
むぐぅ

ビアデッド・コリーの特徴である長い体毛やあごひげは、ちゃんと手入れをしていたり、きれいにしている時には美しく感じたり、エレガントに感じたりするが、ベトベトした食事を与えたり、外でボール遊びをした後には、口の周りが汚れて大変なことになってしまう。そうなると、途端に貧相な感じに見えてしまうのが悩みの種だ。

貧相に見えるだけならいいが、汚れたままほっておくと、唾液や食べ物などが毛に絡まった状態で固まってしまう。そうなると粘土状に固まり、そっとやちょっとでは落ちてくれない。

こうなってしまうと、もうシャンプーをしても、クシでといても駄目。ハサミでその部分を切るしかない。

そうならないためにも、汚れたらすぐにでもきれいにしたいところだが、口回りをいらわれるのをとても嫌がるので、口回りの手入れには本当に苦労している。

ビアデッドコリー 毛解きの写真
やだ~、やめて~

例えば、ほとんどの犬は牛乳が大好きなことだろう。うちの犬も大好きで、与えると喜んで飲むのだが、気軽に与えることはできない。

飲み終わった後にちゃんと口の周りを拭かないと、顎の毛に付いた牛乳の雫がぽたぽたと床に落ちて汚いし、口の周りが気持ち悪いのか、すぐにカーテンやソファー、壁などに口を擦りつけて拭こうとするので、あちこちが汚れたり、臭くなる。

なので、与える場合は飲み終わるのを待ち、すぐにペーパータオルなどで口を拭くのだが、口の周りを拭かれるのが嫌なので、結構抵抗してくる。

でも犬に怒られようが、ちゃんと拭いておかないと被害が拡大してしまうので、やらないわけにはいかない。この面倒な儀式をやりたくなければ、最初っから与えない。そうなってしまう。

可愛いペットなので、自分がコーヒーを飲むときなどに、お前も飲むか・・・と足元にいる犬にもあげたいところだが、気持ちのゆとりがある時じゃないととても与えられない。

ビアデッドコリー 口の周りがぼさぼさの写真
口の周りが爆発状態
(あちこちに顔をこすりつけた後)

実際に飼ってみないと分からない事は多い。毛が長いと、短い犬よりも色々と大変だとは理解していたが、最初に考えていたよりも遥かに様々な場面で大変だった。

もし次に犬を飼うとしても、長毛犬、特に口の周りに長い毛がある犬は飼わないと心に決めている。

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