旅人が歩けばわんにゃんに出会う
国内編 石川県
石川県で出会った猫の写真を紹介しています。
1、祭りの日のにゃんこ(珠洲市三崎町 2006年10月)
北陸地方、石川県の日本海に豪快に突き出ているのが、能登半島。半島の真ん中付近でほぼ直角に曲がっていて、その姿はまるで羽ばたく鳥の羽の様。私的には日本で一番形が恰好いいと感じる半島である。
ホンダのバイクに乗っている身としては、タンクに取り付けられているホンダのエンブレムとシルエットがそっくり。普段から見慣れているので、親近感も湧いてくる。
その能登半島の先端付近に珠洲市がある。今回、そこに暮らす大学時代の友人に招待され、東京からバイクで能登半島に向かった。
初能登半島だ。久しぶりに友人に会える。ホンダバイクの聖地だ(勝手な解釈)。などと、ワクワクしながら訪れたのだが、まず能登半島の大きさに驚いた。なかなか先端の珠洲市にたどり着かない・・・。おまけに日が沈むと周囲が真っ暗・・・。
友人が常々「能登半島は何もない。陸の孤島だ。」と言っていたが、まさにその通り。想像以上の田舎っぷりに驚いた。
辺境の地と言うと、北海道とか、東北とか、九州、四国などを思い浮かべてしまうが、能登半島の先端部分もそういった土地に負けないぐらいの辺境感がある。
能登半島の先端は禄剛崎。せっかくだから訪れてみるか。禄剛崎に向けて道を走っていると、途中にある須須神社で秋祭りをやっていた。能登半島の祭りでは、巨大なキリコという山車が運行されるのが特徴なのだとか。なかなか興味深い。
この須須神社は、第10代祟神天皇の時代に創建されたと伝わるとても由緒ある神社で、日本海側一帯の守護神とされている。興味深いのは寺宝に義経ゆかりの「蝉折の笛」などが収蔵されていること。実は義経は青森の津軽半島から海を渡って落ち延びたのではなく、能登半島から大陸に渡って・・・などと妄想が膨らんだりする。
お祭りが始まるのはまだ先の模様。先を急ぐか。と、神社を後にするのだが、神社のそばで白猫を発見。扉の隙間からこっちを伺っていた。普段静かなこの地域も、今日はお祭りで人通りが多い。何事かといった感じで、外が気になってしょうがないのだろう。
人間にとっては、辺境の地は生活が不便で、娯楽が少なく、色々と苦労が多い。でも、猫にとっては、面倒を見てくれる優しい人間さえいてくれれば、その限りではない。周囲には穏やかの人が多いし、風が強くなければ静かだしと、逆に過ごしやすいことだろう。
国内編 石川県