旅人が歩けばわんにゃんに出会う タイトル

わんことの旅々
#1 わんこだって旅がしたい!

我が家のわんことの旅の様子を紹介しています。

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1、わんこだって旅をしたい!

家でくつろぐチワワの写真

犬を飼うと、自分の時間が取れなくなる。犬の世話があるので、旅に出れなくなる。そう言う人は多い。

確かにその通りだ。生き物を飼うということは、24時間、365日、世話というノルマが付きまとう。育児などと一緒で、その責任から逃れることができない。

ただ、旅に出られるか、出られないかは、飼育環境に拠って強弱がある。例えば、家族4人で飼っている場合、家族全員で旅に出ることは難しいかもしれないが、留守番役がいるのなら、それぞれがいつでも旅をすることはできる。

一人で飼っていたとしても、普段から頻繁に行き来している親戚が近くにいれば、犬に強い不安を感じさせることなく預けたり、自宅へ世話に来てもらったりすることができる。

ペットホテルに預けるイメージ(*イラスト:Cranberryさん)

(*イラスト:Cranberryさん 無料イラスト【イラストAC】

頼る人がいない場合でも、ペットホテルに預けるという選択肢がある。とはいえ、ペットホテルはそれなりにお金もかかるし、営業時間も決まっている。休みの重なるゴールデンウィークや年末年始などには、予約が取れないこともある。送迎にも手間暇がかかるし・・・と、気軽さとか、柔軟性に欠ける。

それに、慣れない場所に預けると、犬がストレスに感じたり、体調を崩すこともある。逆に飼い主の方がストレスに感じ、犬が心配で5日の帰省予定を3日で切り上げた・・・といった話もよく聞く。

頻繁に利用するか、ここぞという重要な場面や、切羽詰まった状況になった時に、最終選択肢として利用するといった使い方に分かれそうだ。

どこへ旅をしようかな~ チワワが日本地図で行き先を選んでいる様子の写真
どこを旅しようかな~

ワンコだって旅をしたい!・・・と思っているかどうかは、その犬の性格次第となるだろう。飼い主と散歩に出かけることが楽しみでしょうがない、という犬がほとんどだと思うが、外に出るのが苦手だったり、家でくつろいでいることが好きな犬だっている。

でも、長い時間、家で寂しく留守番をしているよりは、飼い主と一緒に出かけたいと思っている犬の方が、大多数だと思う。

よく「犬は人に付き、猫は家に付く」と言う。犬と猫を比べたとき、犬は普段から一緒に散歩している分、旅までいかないにしても、外出や遠出をさせやすい。

一方、猫は室内の落ち着いた環境を好み、人との散歩とか、外出には不向きとされている。その分、留守番は犬よりもさせやすく、犬よりも世話の手間がかからないといったメリットもある。

もちろんペットの性格や飼い主の力量もあるので、一概にこうだと断定できないが、一般的にペットと一緒に旅や外出、アウトドアなどをしたいと考えているなら、猫よりも犬を飼うべきだと言われている。

ローカル線に乗って旅だ~ 安野花の公園でのチワワの写真
ローカル線に乗って旅をしよう

*安野花の公園

犬は他のペットより一緒に旅をしやすい・・・とはいうものの、そう簡単な話ではない。小さな子供を連れて旅をするのが大変なように、犬を連れての旅も難易度が高い。

旅は脱日常が本質。日常の生活圏から脱出することが、旅の基本になる。旅にとって一番重要な移動になるのだが、ペット連れだと、どこにでも自由に行ける、とはならない。

公共交通機関を利用する場合、船は比較的緩いが、鉄道は必ずゲージに入れての利用になる。バスは不可の場合も多い。

乗せている最中も、犬が酔ったり、体調が悪くならないだろうか、犬が鳴いたり、排泄の臭いで、他の乗客の迷惑にならないだろうか、と、周囲に気を使わなければならない。

車でドライブの写真
車でドライブ

その点では、自家用車だと他の乗客に気を遣うこともなく、行きたい場所へダイレクトに行くことができるし、少々トラブルが発生しても柔軟に対応することができる。

犬との旅において、車があるのとないのとでは、雲泥の差。一人で犬を連れて旅するなら、必須と言ってもいいかもしれない。ただ、レンタカーやリースなどはペット不可なので、自家用車を所有する部分が、ネックになる人も多い。

「車に長距離乗せて、犬は酔わないの?」ドッグランに車で犬を連れて来ている人から、犬が酔いやすいという話を時々聞く。人間でも酔いやすい、酔いにくいがあるように、犬にも個体差がある。それはしょうがないとしても、慣れや運転する人の力量、酔いにくくする工夫などで解決する場合も多いと思う。

車の中の写真
車の中

それよりも同乗者がいる場合、タバコの臭いで車酔いをしやすくなるのと一緒で、車内にこもる犬の臭いで車酔いしやすくなる。こっちの方が深刻な問題になるかもしれない。

宿泊はどうするか。普通のホテルや民宿に泊まるわけにはいかない。幸いなことに、最近ではペットと一緒に泊まれるホテルが増えてきている。とはいえ、そんなに多くの選択肢があるわけではなく、駅から離れた場所だったり、料金がペットホテルに預ける以上に割高になってしまうこともある。

ならいっそのこと、最近流行りのアウトドア関連の施設や、キャンプ場で宿泊するのもいいかもしれない。或いは、同行する人が少なければ車中泊するという手もある。

古い町並みの散策の写真
古い町並みの散策(若狭熊川宿)

古い宿場町などを訪れ、情緒ある古い町並みを犬と一緒に散策したい・・・、と思う人は多いだろう。実際、異国の地を愛犬と一緒に歩く。これは思っている以上に気分がいいし、旅の高揚感も上がる。是非お勧めしたい。

こういった旅先での苦労も多い。もちろんただ歩くだけなら、いつもの散歩と同じ要領なので、特に問題はない。

問題というか、困るのが、一緒に町歩きをしていて、ふらっと資料館や古民家などに入りたくなった場合、或いは食堂や土産物屋に入りたい場合、犬がいては中に入れない。由緒ある神社やお寺があっても、境内に犬を連れて入ることができないこともある。

その他、急に自分がトイレに行きたくなった時とか、犬が下痢をして、道を汚してしまったら・・・などなど、問題が尽きない。そもそもとして、犬+世話道具一式が必要になるので、旅の荷物が多くなってしょうがない。その点でも車での移動が楽だと感じる。

桃太郎一行と旅をする写真
鬼退治の旅

犬を連れての旅は、犬を飼っていない人から見たら楽しそうに見えるかもしれないが、実際のところは、様々な制約と苦労があり、自由度は少ない。

一人ではなく、二人以上で行うなら、ハードルが格段に下がるとは思うが、やっぱり犬を連れてだと、色々と余計な手間がかかり、行きたい場所は人間が考えるが、行動は犬に配慮した形になるので、ちょっと窮屈な旅になってしまう。

そらみたことか。犬を連れて出かけても大変なことばかりではないか。ってな感じで、犬を飼っている人は、普段から犬の世話で大変なのに、旅先でも苦労したくない・・・と、犬と一緒に旅に出ることに拒否反応が起こる人も多いと思う。かといって、ペットホテルなどに預けるのも面倒だし・・・と、犬を言い訳に旅や外出に腰が重くなりがちになってしまう人も多い。

でも、思い切って犬と一緒に旅をするというのもありではないのか。愛犬とともに苦労しながら旅をするというのも、人生を振り返った時にいい思い出になるのではないだろうか。

新しい景色を求めていざゆかん写真
橋の向こうには何があるかな?

トラブルが怖くて尻込みするよりも、思い切って一歩踏み出してみよう。予定調和の旅よりも、トラブル続出の旅の方が、色々と思い出に残るというもの。苦労が多いほど、困った経験が多いほど、得るものが大きい。それが旅というもの。成せばなる。確かにその通りだ。

旅の醍醐味は、人情に触れること。旅人が集まったとき、どこの国が旅してよかった?なんて話題になることがある。それぞれ自分が良かった国を答えるのだが、その理由を聞くと、観光地や自然の素晴らしさよりも、いい人の出会いがあったからと答える人が多い。

今の日本、普通に旅をしていても余り人情に触れ合う機会はない。でも、困っていると、以外と多くの人が助けてくれる。犬を連れていると、よく話しかけられる。人の暖かさに触れることができるのも旅の醍醐味の一つ。それが本当の旅というものではないのか。

2、わんこ旅情

本州最西端わんこの写真
本州最西端わんこ

最果ての地。それはすなわち、行くことのできるもっとも遠い場所。とても冒険心や征服心、旅心をくすぐる。

その価値を分かっている人には聖地のような場所になるのだが、そうでもない人には単なる半島の先端。行くのが大変だし、わざわざ訪れる価値のない場所になるだろう。

本州で生まれ育った犬にとって、陸続きで行ける一番遠い場所になるのが、本州の東西南北にある端っこ。行く価値があるか、ないかは、飼い主の考え方次第。

日本本土最西端わんこの写真
日本本土最西端わんこ

日本の国土の南北の差は約2800km、東西は約3500kmもある。気候は熱帯から寒帯と幅広く、時差換算では2時間の幅がある。

世界地図を見ると、ちっぽけな島国といった感覚になるが、なかなか日本も広大だ。実際、領土面積だけでも約240か国中80位と上位3分の1に入っている。領海を含めて考えると、それなりに大きな国になる。

日本の端っこを巡ってみると、きっとその大きさを実感できるだろう。本州、北海道、四国、九州と日本列島を構成する主要な4島のことを日本本土という。離島は含まないので、日本本土の四端は比較的訪れやすい端っこになる。

日本の真ん中ワンコの写真
日本の真ん中ワンコ

日本の真ん中はどこ? 実は日本の真ん中は沢山あったりする。緯度や経度、重心点、その他、様々な定義で、真ん中を決めることができるからだ。この曖昧さが、緯度や経度ではっきりと定義される端っことは違う。

現在、日本の真ん中といわれている場所の中で、ここが真の日本の真ん中だといった場所は存在しない。でも、多くの人が納得する真ん中はいくつかある。そのうちの一つが、標準時となっている東経135度と、北端、南端のほぼ真ん中となる北緯35度の交差点。

日本の真ん中で愛を叫ぶ。ってな感じで、日本の真ん中に立った時の高揚感はなかなかのもの。でも、わんこにとってはただのコンクリートの台座。連れて来てくれるのはうれしいけど・・・。といった感じかもしれない。

夕日とわんこの写真
夕日とわんこ

人生は日々の積み重ね。夕日を見ると、一日が終わる物悲しさと、明日への希望を感じる。旅は人生の縮図。旅先で見る夕日は、日常で見る物よりもずっしりと心に響く。だから旅先で見る夕日が好きだ。

木造橋とわんこの写真
木造橋とわんこ

旅情を感じるもの。それは古い町並みだったり、駅舎、ローカル線、フェリー、バス、まあ色々ある。

国民的映画「男はつらいよ」では、オープニングで寅さんが趣きのある橋を渡っている場面が出てきたり、劇中でも橋がよく出てくる。

旅には何故か橋がよく似合う。それが趣きのある木造の橋、或いは古い石橋だとなおさら。ちなみに、この橋は犬連れでも渡ることができる。

わんことの旅々
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