旅人とわんこの日々 タイトル

旅人とわんこの日々
世田谷編 2003年(2/9)

ワンコのいる日常と旅についてつづった写真ブログです。

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3、日向ぼっこ(2003年3月)

日向ぼっこ ビアデッド・コリーの写真

ビアデッド・コリーは、全身を長い体毛で覆われているのが特徴になる。

毛むくじゃらな外観から、夏は超絶的に暑苦しく、冬はホカホカと暖かそうに感じるが、実際はそこまで毛が密になっていないので、見た目ほど大袈裟ではないようだ。

おそらく、気温の感じ方は普通の芝犬と変わらなく、若干、蒸し暑さに弱いかな・・・といったところだろう。一緒に暮らしていると、そんな感じに思える。

日向ぼっこ ビアデッド・コリーの写真

冬でもそこまで寒さを苦にしないが、やっぱり日の当たる暖かい場所が好きだ。晴れた日はベランダの日差しのある場所でお昼寝するのが日課となっている。

チャーミー御自慢の毛皮は、シックな白黒のツートンカラー。ボディーの部分は黒なので、太陽の熱を吸収しやすい。

その為、日差しが強くなる2月後半くらいからは、ベランダに出ても20分ぐらいで暑さに耐えられなくなり、「はぁーはぁー」言いながら室内に戻ってきたりする。

更に暑い時期になると、ベランダに日影の部分がなければ5分ほどで室内に戻ってくることになる。そして室内で体が冷めたら、また外へ出ていくといったことを繰り返す。

暑いのは分かるのだが、部屋の窓を閉め切って冷房や暖房を入れている時に、「窓を開けて外に出してくれ~」、「暑いから早く中に入れてくれ~」と、時間を空けずに注文されると、「どっちかにしてくれよ!」「外が暑いのは分かっているでしょ。少しそこで我慢していなさい。」と、文句を言いたくなる。

もちろん文句を言ったところで、馬耳東風。いや、犬耳東風。当然の要求といった感じで、全く気にしたそぶりをみせない。さすがにこの時はあまり可愛くない。

日向ぼっこ ビアデッド・コリーの写真

チャーミーがベランダから室内に戻ってくるときには、決まって日差しを浴びた体毛が電気毛布のように熱くなっている。触ると、これがなかなか気持ちよかったりする。

仕返しだとばかりにペタペタと何度も触っていると、「暑いのに何するんじゃ!」といった感じで、犬に怒られるのも我が家の日常となっている。

気が付けばこの犬も間もなく10歳。体は元気だが、老犬のような雰囲気を日常の仕草にちょくちょく感じるようになってきた。

4、大型犬と中型犬の狭間(2003年4月)

伏せをするビアデッドコリーの写真

ビアデッド・コリーはイギリスのスコットランド地方原産の牧羊犬で、海外では「ビアディ」という愛称で呼ばれているようだ。

日本でもその呼び方が普及しているかといえば、ノー。そもそもビアデッド・コリーの飼育数が少なく、話題に上ることがほとんどないので、ビアデッド・コリーでも、ビアディでも、通じないのが現状だったりする。

砧公園 ビアデッド・コリーの写真

ビアデッド・コリーの標準的な体高は51cm~56cmで、体重は25キロ前後になる。一般的な犬の本や図鑑などでは、大型犬の区分で紹介されたり、大型犬として分類されていることが多いが、海外では中型犬として区分されていることも多いようだ。

こういった大型犬とか、小型犬、中型犬といった大きさの分類をよく耳にすると思うが、実は正式な定義はない。

成犬体重が10kg未満は小型犬、25kg未満は中型犬、25kg以上は大型犬と大雑把に区分したのが、一般的に広まっているだけ・・・のようだ。なので、あくまでも目安といったもの。

困るのが、これにビアデッド・コリーを当てはめると、オスは大型犬の最下部、一回り小さいメスは中型犬の最上部と、ちょうど大型犬と中型犬の境界といった微妙な立ち位置になる。

なので、ビアデッド・コリーを説明する際に、小さめの大型犬と言うべきか、大きめの中型犬と言うべきか、飼い主としてはけっこう悩む。

大型犬との写真

世間一般的には大型犬と認知されているし、一般的なペットの犬としては大きいので、大型犬と言う方がしっくりくる気がする。

でも我が家のチャーミーはメスだし、標準的なビアデッド・コリーよりも少し体が小さめ。体重も一番重かった時で23キロほど。公園でゴールデンレトリバーと並ぶと、明らかに一回り小さく、中型犬に見えてしまう。

それに公園ではもっと大きな大型犬の姿もよく見かけるわけで、そういった犬と同じ大型犬のクラスに含めてもいいものだろうか・・・。図々しくないだろうか・・・。その辺のところに少し葛藤を感じてしまうのだ。

柴犬のイメージ(*イラスト:ヨシボーさん)
柴犬

(*写真:ヨシボーさん)

日本で一番標準的な犬といえば、やっぱり柴犬になるだろう。柴犬のサイズは、体高が40㎝弱、体重が10キロ前後と、ビアデッド・コリーと比べると一回り以上小さい。

柴犬よりも明らかに大きい犬は大型犬と考える人が多いようなので、柴犬よりも確実に一回り大きいビアデッド・コリーは、大型犬といった認識でいいのかもしれない。

それに日本では犬に限らず何事も欧米よりも一回りサイズ感が小さいし・・・。このように考えると、ビアデッド・コリーは大型犬だと、胸を張って言っても問題ないように思える。

と、書きながら気が付いたのだが、柴犬もまた、小型犬と中型犬を分ける微妙な立ち位置にいる。しかも柴犬は飼育数が多いので、滅多に話題にならないビアデッド・コリーよりも問題が大きそうだ。

ビアデッドコリーの写真

現実的な問題としては、大型犬と中型犬では美容室やペットホテル、病院の診察料金が違い、大型犬になると極端に値段が上がる場合が多い。場合によっては大型犬だと、利用を断られることもある。

実際の体重で細かく区分されていると納得もできるが、犬種としてビアデッド・コリーが大型犬と区分されていると、25キロ未満の中型犬のサイズでありながら大型犬の料金を取られることにちょっと不満を感じる。

この他では、ペット用のおやつなどの量は普段の生活から与える量に困ることはないのだが、薬を与える場合、中型犬用のMだと足りなさそうだし、大型犬用のLだと強すぎるのでは・・・と、迷うことがある。

大型犬なのか、中型犬なのか。大型犬という部分にこだわりがあるわけではないので、正直なところどっちでもいいのだが、貧乏性故にお金が絡む場面では思うところが複雑になってしまう・・・。

5、大型犬との暮らし(2003年4月)

話すイメージ(*イラスト:ちょこぴよさん)

(*イラスト:ちょこぴよさん)

友人・知り合いなどが自宅を訪れた時とか、公園で犬を連れた人と話す時に、我が家のチャーミーを見ながら、「大型犬を飼うのは大変ではないですか?」「どんな部分で困りますか?」などと聞かれることがある。

私がユーラシア大陸を横断して日本に戻った時にも、友人やらインターネットの旅好きの読者から、「長い旅はどうだった。」「何が大変だった。」「特に苦労したことは何か・・・。」などと、よく聞かれた。

興味はあっても、なかなか一歩を踏み出せないことや、憧れているけど自分にはできないこと。そういった行為の体験談を、実際に経験したり、現在経験している人から色々と聞いてみたくなるものだ。そして、何で苦労したとか、どういったことが大変だったとか、色々とアドバイスを求めたくなる。

でも、かなり上から目線で一言言わせてもらいたい。こういった質問の時に「大変」とか、「しんどい」とか、ネガティブなことを真っ先に聞いてくるのが、日本人の欠点ではないだろうか。

大型犬の散歩のイメージ(*イラスト:ヨハワークスさん)

(*イラスト:ヨハワークスさん)

例えば、「大型犬を飼いたいが、散歩の量が多くて大変そう。」これが心配で聞きたい場合でも、先に「大型犬を飼うのに憧れているのですよ。」とか、「大型犬と暮らすのは楽しいですか?」などと、ポジティブな言葉があれば、質問される方も悪い気はしない。

それが会ったばかりの人に、「散歩は苦労しますか。」「毎日、散歩に連れていくのは大変じゃないですか。」「他には何が苦労しますか。」と、大変さの荒探しのような感じで質問されると、どんどんテンションが下がってくる。

飼いたいというより、飼えない理由を探しているのでは・・・・。この人、本当に飼いたいと思っているのだろうか・・・。単なる冷やかし・・・ってな感じで、返答にも覇気がなくなっていくものだ。

外国人から「日本人はネガティブだ」といった印象を持たれているといった話題を時々耳にするが、このような日本人特有の大変さの自慢合戦のような会話では、そういったネガティブな印象となってしまうのもしょうがないというもの。

日本人は根が真面目で、また心配性だから、そういった質問や会話の仕方になるのだろうな・・・というのはわかるのだが、やっぱり他人との会話は楽しいほうがいいと思ってしまうし、本当にやりたいことは、もっとやりたいといった気持ちを前面に押し出してもいいと思う。

ぬいぐるみとビアデッドコリーの写真

まあ、私の個人的な主張はさておき、実際に大型犬と暮らしはどんなんだろう。小型犬と何が違うのだろう。小型犬と比べてどのくらい大変なのだろう。

そういったことを知りたい人が多いようなので、我が家の状況を少し書いてみよう。といっても、これはあくまでも我が家の状況や、我が家のワンコの性格、そして私の考えである。

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大きな犬を飼ってみて一番思う部分は、当たり前なのだが、大きくて存在感があるということ。

体が大きいと、常日頃、視界に入る量も多いし、体重、体積が大きいので、何をするのにも仕事量が増え、時間がかかる。

そして手間暇がかかる分、大きさに比例するように犬を飼っているといった気持ちも強くなっていく。

大型犬と飼い主のイメージ(*イラスト:タケヒさん)

(*イラスト:タケヒさん)

いやいや、それは小型犬でも一緒でしょ。同じ犬だし、同じ一つの命だし、同じように愛情をもって飼っているわけだし。そういった反論が返ってくるかもしれない。

でも、大きさというのは様々な場面で影響するものだ。例えるなら、軽自動車と大型のセダン(乗用車)の違いと似ているかもしれない。

軽自動車とセダンのイメージ(*イラスト:ナカムラスポーツさん)

(*イラスト:ナカムラスポーツさん)

大型のセダンは排気量が大きいので、乗り心地がよく、室内も広く快適だ。他者からの見映えもいい。しかし、燃費は悪いし、税金も高い。取り回しも狭い場所とか、駐車場で苦労する。

長所も多いが、短所も多い。でも手間やお金がかかる分、それに見合う満足感や所有欲を満たしてくれると言える。

軽自動車の場合、維持費が安く、ボディーが小型なので取り回しも楽だ。気軽さという点、経済的な面ではいい乗り物だが、見映えや乗り心地という面ではセダンと比べてしまうと厳しい。サイズが小さいゆえに、満足感の部分でどうしても越えられない一線というものが存在してしまう。

とはいえ、軽自動車だってお金をかけて速くしたり、足回りや室内の装備を整えて乗り心地を追及することはできる。メンテナンスする楽しみ、手間をかける楽しみは、犬の世話と一緒で、大きさはあまり関係ない。大型の方がちょっと金銭、労力がかかるぐらいだ。

なので、トリミングや散歩などといった普段の世話を全て自分で行っている小型犬と、世話などは全て他人任せで飼っている大型犬では、また違った評価になるだろう。あくまでも同じ条件で飼う場合は大きい方が・・・という話である。

見上げるビアデッドコリーの写真

具体的な話をするなら、大型犬の方が人間への大きさが近づくので、より親近感がわく。低くかがまなくても手が届くし、ソファーなどで横に座る場合、小型犬は可愛いペットといった感じだが、大型犬の場合は目線の高さが近いので、相棒とか、友達といった感じが強くなる。

散歩でも、小型犬の場合はちょっと大きな段差などで気を遣ったり、周囲に危険がないかと心配したりと、終始保護者モードだが、大型犬の場合はそういった心配が少ない。例えるなら小型犬が幼児で、大型犬は小学生といった感覚だろうか。様々な場面で庇うことが少ないので、対等といった気持ちが強くなる。

なので、犬が好きなら、小型犬より中型犬。中型犬よりも大型犬。と、少し大きいサイズのものを飼う方が、満足感が高いと私は思う。

とはいえ、賃貸の場合は小型犬のみというケースが多いので、転勤、転居の可能性が少しでもある場合は、万が一の時に動きが取りやすい小型犬をお勧めする。

大型犬と寝るイメージ(*イラスト:bonbonさん)

(*イラスト:bonbonさん)

大きい方がいいとはいうものの、大きさに比例するように手間という点でも、存在感が・・・、いや、面倒が増える。大型犬は小型犬と比べると体が大きいので、その存在だけではなく、トイレや寝床なども大きくなり、広めの飼育スペースが必要となる。

そしてよく食べ、よく排泄をする。よだれ、抜け毛などといった、汚れ方も多くなる。もちろん、シャンプー、ブラッシングなどといった手入れも大変。特に雨の日の散歩の後始末は憂鬱になる。

犬が大きければ、引っ張る力や噛む力が強力になる。散歩でしっかりとリードを持っていないといけないし、破壊力があるので、おもちゃや家具など家の中のものを壊される恐れがある。もちろん犬が怒ると結構怖く感じる・・・。

室内飼いの場合、体重が重いし、遠慮がないので、フローリングの上を歩くと結構うるさく感じる。急に走ったりすると、爪でフローリングが傷付く。そして吠える声も大きい。とまあ、色々とある。

階段の上のビアデッド・コリーの写真

こういったことは小さな犬と比べて何倍増しといった程度の問題なのだが、大型犬だからこそ困るのは、後ろ足で立ち上がると結構な高さになること。

立ち上がれば台所の台などに手が届くので、食べ物を見えるところに置いておけない。食卓テーブルも端の方に食器が置けないのはもちろんだが、壊れ物も置いておけない。

大型犬が立ち上がるイメージ(*イラスト:ニッキーさん)

(*イラスト:ニッキーさん)

我が家で一番困っているのが、室内のドア。ノブを回すタイプは無理だが、押し下げるタイプのドアなら、開け方を覚えると、立ち上がって自分でドアを開けることができてしまう。

ドアを閉めるまでは覚えないので、冷暖房を付けている部屋に出たり入ったりすると、そのままドアが開けっぱなし。その度に閉めに行くのもなかなか面倒なことだ。犬が開けたら自動で閉まってくれるドアが欲しいと何度思ったことか・・・。

平常時ならまだいいが、夜中に寝ているときに大きな音で寝室のドアを開けられたり、洗面所の脱衣所で着替えているときとか、風呂に入っているときにいきなり開けられると、ビックリする。

更には、留守番させているときに誰かいないかと家中を確認して回ったり、我が家の犬は雷が苦手なので、急に雷が鳴り出してパニックになり、あちこち逃げまどいまがら家中のドアを開けまくることがある。そして寝室の隅やベッドの上でおしっこをしてしまうといった困ったことも何度かあった。

扉の前でくつろぐビアデッドコリーの写真

ドアで言うなら、ドアの前でゴロンと寝てしまうのも困る。ドアを押し開けようとしても、向こう側で犬が寝ていると、犬の体重で開かない。

「ちょっとどいてよ。中に入りたいんだ。」と言っても、「ここにいるぞ。邪魔するな。」と言わんばかりに、ぶぅーぶぅーと文句を言い、動こうとしない。

小型犬の場合は、こういう状況だと慌てて逃げるのだが、図体がでかいので少々ドアが当たったところで動じず、なかなかどいてくれないのだ。

体が大きい分、態度もでかい。というのも、大型犬を飼っていて困るリストに付け加えるべきなのかもしれない。

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