旅人が歩けばわんにゃんに出会う タイトル

尾道にゃんこ#5-2
豪雨の日の尾道にゃんこ その2
(2022年7月)

豪雨の日の尾道と大久野島の散策と、その時に出会ったニャンコたちのスケッチです。(*全4ページ)

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§3、雨の朝の尾道水道

尾道 尾道駅の写真
尾道駅

尾道駅前に到着。この付近の山陽線はほぼ正常に動いているが、三原からの呉線は運休となっている。これは昨日の夜に発表された計画運休。後は案内表示を見ると、広島駅近辺でダイヤがかなり乱れているようだ。

西日本豪雨災害が起こる前と、起こった後の大きな違いは、JRが頻繁に運休になること。ちょっと雨脚が強くなると、たちまち運休となる。特に呉線はすぐに止まる。

ただでさえ踏切支障や動物支障でダイヤが乱れまくる広島近郊の路線。ちょっとの雨で運休になるものだから、不便極まりない。6月、7月には「JR、また止まった!」と、非難ごうごうのつぶやきを多く目にするようになった。

そういえば、昨年は尾道の少し西にある糸崎駅が冠水して、山陽線が分断されることが二度あった。数時間前、糸崎付近にある道の駅で、バケツをひっくり返したような凄まじい雨に遭遇しているので、また冠水してはいないだろうかと心配していたが、今回は大丈夫だったようだ。さすがに大雨の度に浸水していてはかなわない。しっかりと対策を行ったのだろう。

尾道 雨の日の尾道の渡船の写真
雨の日の尾道の渡船
尾道 人と車が満載の渡船の写真
人と車が満載の渡船

渡船も平常通りに運航されていた。尾道と向島とは三本の航路で結ばれていて、朝の通勤通学の時間帯はピストン輸送を行っている。

尾道市内から造船所などの工場に通勤する人、逆に尾道市内へ通勤通学する人と、朝の時間帯は宮島フェリーもビックリなほど満員状態。

船旅は旅情があっていいが、それは晴れた日の青い空に青い海の時。雨の日は、風景は冴えないし、湿った海風がまとわりつく感触もよくない。しかもここの渡船はシンプルな船なので、雨脚が強いと、船に雨が入り込むので、傘をさして船に乗らなければならなかったりする。

尾道 雨の尾道の情景の写真
雨の尾道

雨の日の尾道の情景。千光寺新道と千光寺を背景にしたこの通りの風景は、尾道に暮らす人のお気に入りの風景の一つになっている。祇園祭の神輿の練り回しもここで行われ、その時は大勢の観客でにぎわう。

尾道 商品トレーの中で寝る猫の写真
新鮮な猫、入荷したよ~

本通り商店街を駐車場に向けて戻っていくことにした。一回目通った時はいなかった八百屋の猫が、今回はいた。

いたが、商品のカゴの中に入って寝ている。なんだかこれって・・・、「新鮮な猫、入荷しました」といった状態。思わず「この猫ください」って注文してしまいそう。今までにない猫の販売方法だな・・・。

尾道 起こされて不機嫌な顔をしている猫の写真
起こすなよ!

猫を起こすつもりはなかったのだが、カゴの中にいる猫が面白くて、写真を撮っていたら、通りがかりのおばちゃんが寄ってきて、「あら○○ちゃん、今日はそんなとこで寝てるの・・・」と声をかけてくるものだから、猫がむくっと起き上がってしまった。

起こしたのは私ではないのに、「何の用」とばかりに私をにらんでくる。おばちゃんはそのまま去っていくし、これは気まずい。気まずいけど・・・、いい表情だ。写真を撮ると、もう起こすなよとばかりにすぐにゴロンと横になった。いや、ごめんよ。猫さん。ゆっくり寝て頂戴。

尾道 路地を足早に移動する猫の写真
急いでいますので・・・

駐車場に戻る前、路地を歩いていると、猫が向こうからやって来た。「あっ、これは猫さん。ご機嫌いかが」と、立ち止まる私のことなど目に入らないようで、ささっとすれ違っていった。

尾道 椅子の前で佇む猫の写真
椅子と猫

目で追いかけると、そのまま一軒の家の軒下でくつろぎ始めた。どうやらここがこの猫のねぐらとなっているようだ。推測するに、ちょうど朝の散歩から帰宅したといったところかな。

軒下には椅子が置かれている。普段は家主が椅子に腰を掛けて、猫を撫でていたりするのだろうか。そんな優しい光景が自然と浮かんでくる。

§4、祭りを感じる町

コンビニのサンドウィッチのイメージ(*イラスト:ふわぷかさん)

(*イラスト:ふわぷかさん 無料イラスト【イラストAC】

商店街や桟橋付近の散策を終えると、一旦車に戻り、小休止。濡れた身体に鞄、カメラやレンズなどを拭いて、途中で買った朝食を食べた。

空模様は曇り空。雨はたまにパラパラと降る程度。空も少し明るくなってきたし、もう強い雨が降ってくることはないかな・・・。

空を眺めたところでその辺のことは分からないが、これから千光寺山への長い階段を登っていくことを考えると、長靴より歩きやすい普通の靴の方が断然いい。きっともう大丈夫だろう・・・。運動靴に履き替え、再び散策を開始した。

尾道 居酒屋店の前で開店を待つ猫の写真
開店を待つ猫

崖地に向かって飲み屋街を歩いていると、猫が居酒屋店の前で店が開くのを待っていた。

「猫さん、そんなに熱心に店の前で並んでいても、こんな朝から居酒屋は開かないよ。夕方にまたおいで・・・。」と、声をかけたくなってくるような場面になるが、もしかしたらランチタイムから営業しているのかな。そろそろ仕込みに店主がやって来て、余った食材などをもらうのが日課になっているのだろうか。色々と妄想が止まらない。

尾道 水溜まりと猫さんの写真
水溜まりと猫さん

写真を撮っていたら、猫さんが私に気が付き、こっちにやって来た。目の前にはちょうど大きな水溜まりがある。これはもしかしたらうまくいくかも・・・。水溜まりの後ろ側に回って待つと、水溜まりの淵を周るようにして、こっちにやって来た。

今だ。シャッターチャンス。水溜まりに映える猫さんとなる予定だったが、いまいち角度が悪かったようだ。もっと低く構えないとダメなのかな・・・。これは意外と難しい。次への課題としよう。

それにしても人懐っこい猫だ。きっとこの付近では人気ものになっているのだろう。そうあってほしい。

尾道 水祭りの細工の写真
尾道 水祭りの細工の写真
水祭りの細工

商店街を歩いていると、朝通った時はシャッターが閉まっていたので気が付かなかったが、水祭りの細工があちこちに展示してあった。

水尾町の水祭りは、前ページで紹介した熊野神社の例祭になり、時事ネタやテーマに沿った場面を人形の舞台で表現し、その人形などに水が噴き出すような仕掛けがされている。今年はアニメがテーマなのか、子供が喜びそうなドラえもんや怪物くんなどの人形が製作されていた。

本祭は今度の週末。井戸が多く、井戸には社や道祖神が祀られている土地柄。水に感謝したり、親しみを持ったりするような祭りになるだろうか。

尾道 御袖天満宮の鳥居の写真
御袖天満宮の鳥居

千光寺山に登る前に、まずは私の定番ルートになっている御袖天満宮へ。境内を一通り回ってみたが、今日はここで猫さんに出会う事はなかった。雨だからどこか避難しているのだろうか。

猫には出会わなかったが、散歩中のワンコさんが階段を登っていたので、猫さんの代わりに・・・。

尾道 ブルーシートで保護されている御袖天満宮の神輿の写真
ブルーシートでグルグル巻きの神輿

この神社では間もなく天神祭が行われる。境内や参道は祭り用の飾り付けがされ、境内の隅には大きな神輿が準備してあった。ただ、大雨ということで、これでもかというぐらいブルーシートで頑丈に巻かれていて、神輿の様子をうかがうことはできなかった。

尾道 マスクをした御袖天満宮の神牛の写真
マスクをした御袖天満宮の神牛

御袖天満宮の境内には天神様らしく神牛が置かれている。ここの神牛は石から彫り出されたもの。石造りの神牛でこれほど立派なものはなかなかない。階段といい、石垣といい、ここの石工の技術は本当に素晴らしい。

この神牛には、コロナ禍ということで巨大なマスクが付けられていた。マスクはお口のパンツ。最近、そんなことがよく言われるようになったが、このマスクを見ると、まさにパンツといった感じに見えてしまう・・・。

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