旅人とわんこの日々 タイトル

旅人とわんこの日々
世田谷編 2003年 Page17

ワンコのいる日常と旅についてつづった写真ブログです。

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23、話題のチワワ(2003年8月下旬)

チワワとキャバリアの写真
チワワとキャバリア

夏が始まる前、私がバイクを購入した少し後になるだろうか、私がバイクを購入したのに刺激されて・・・というわけではないのだろうが、妹がキャバリアに続いて、人気沸騰中のチワワを飼い始めた。

「犬を留守番させておく時に、キャバリア一匹だけだと寂しがるから・・・」と、キャバリアのためということを強調していたが、自分が飼いたかったというのが一番の理由なのでは・・・と、似た血が流れている兄弟としては思ってしまう。

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チワワといえば、タレント犬くぅ~ちゃんが登場する消費者金融のCMによって爆発的な人気となり、今やテレビ番組、雑誌など各所で話題になっている。

その愛くるしい姿だけではなく、世界最小の犬種という小ささも魅力となっていて、手軽に飼うことができる犬として、うちの妹と同様、若い女性で飼う人が増えているそうだ。

チワワとキャバリアの写真

チワワは世界最小の犬種で、体重は1.5~3キロほど。原産地はメキシコ。メキシコの北部、アメリカとの国境沿いにチワワ州があり、ここで1850年頃に3頭のチワワが発見され、この犬たちが現在のチワワのベースとなったとされている。

こういった歴史的経緯や、遺伝子的にもメキシコがチワワの起源ということになるようなのだが・・・、実際のところは小型化や品種改良のための交配が長年重ねられ、本来のチワワらしい面影はなくなってしまっているようだ。

この妹のチワワにしても、CMのくぅ~ちゃんにしても、一般的なチワワとしてよく紹介されているが、ポメラニアンの血統が強く入っているチワワになる。

元々のチワワはスムースコートタイプで、ポメラニアンやパピヨンなどと掛け合わせることで、体毛がフワフワしたロングコートのチワワが誕生したといった経緯がある。

チワワの写真

6月にバイクを購入してからは、「ようやく自由に旅ができる。やっぱり旅をしているときが一番楽しい。」と、休みの日はバイクに乗って出かけてばかりいた。先週末も友人と離島の佐渡島へツーリングへ行ってきたばかり。

妹は何度もチワワを連れて我が家に来ていたようだが、私とはすれ違いの連続。親からチワワを飼った話を聞いて、会うのを楽しみにしていたのだが、今日やっとそのチワワに会うことができた。

3月の終わりに生まれたということなので、まだ生後5カ月ほどの子犬。小さく、そして華奢で、雑に触ったらすぐ怪我をしてしまいそう。触るのがちょっと怖い。

それにしても・・・、まだ小さいからなのか、テレビのCMのような可愛らしさを感じない。というより、期待していたほど可愛いくないぞ。チワワ。

大きさ比較の写真

我が家のチャーミーと比べてみると、親子ほど違う。というより、同じ犬とは思えないほど小さい。

昔、同じようなサイズのヨークシャーテリアを飼っていたけど、もうかれこれ10年以上も前の話。ここ10年間はビアデッド・コリーのサイズが標準だったので、まるで別の生き物のように感じてしまった。

小さいことにビックリしたが、それ以上に値段を聞いたてビックリした。小さいけど、一番高い・・・。ブームって、ほんと恐ろしい・・・。

24、目指せ最北端!(2003年9月下旬)

旅の計画を立てる若者のイメージ(*イラスト:kotobukingdomさん)

(*イラスト:kotobukingdomさん 【イラストAC】

春の早い段階で就職が決まり、7月上旬に一緒に富士山へ登った後輩が、ここのところ時間を持て余しているようで、事あるごとに「どこか一緒に旅に行きませんか・・・」「休みは取れませんか・・・」と誘ってくる。

春には海外を一人で旅してきたほどの旅人なので、仕事をしている私に構わず、一人で気ままにあちこち行ってくればいいと思うのだが、どうも私と一緒に旅をしてみたいらしい。

まあ、これでも私はユーラシア大陸を横断してきた旅人。多くの修羅場を乗り越えてきたので、そんじょそこらにいる旅人とは一味も二味も違う・・・はず。そんな私と一緒に旅をすることで、旅のノウハウや旅を楽しむ奥義を吸収したいと思っているようだ。なんだか旅の弟子ができたようで、これはこれで悪い気分はしない。

旅の秘伝書のイメージ(*イラスト:acworksさん)

(*イラスト:acworksさん 【イラストAC】

「よしっ、その願いをかなえてあげよう。私から吸収できるものがあれば、どんどんと吸収してくれ。」と、言いたいところなのだが、夏休みは既に消化してしまったし、土日も営業している写真屋の仕事なので、休みはシフト制。秋にある連休に便乗して、長い休みを取ることも難しい。

だからといって、手軽に日帰りで伊豆などをツーリングしても、彼が私に求めている旅の奥義的なものを少ししか伝えられない気がする。

これから秋、冬と寒くなり、バイクでの旅はどんどん厳しくなってくるし、来年の春先には彼は就職するので、お互い暇のない社会人になる。このままだと彼の希望は永遠に叶わないかもしれない。

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しかし、夏の終わり頃からちょっと風向きが変わってきた。今やっている現像の仕事が少し暇になってきたのだ。

世の中は新時代のカメラ、俗に言うデジカメの登場によって、かつてないほどの写真ブームになっている。しかし、その流れに反し、写真屋ではプリントの注文が減って、仕事が減りつつある。

写真屋でのプリントの写真

例年、子供の夏休み期間は、行楽や帰省に行った写真の現像が沢山入るので、それなりに忙しい。特にお盆を過ぎた8月の下旬は、撮り溜めたフィルムをまとめて持ってくる人が多いので、週明けなどはてんやわんやといった感じになるのだが、今年はみんな家で過ごしていたの?と思うほど少ない。

9月に入ってからも、夏の旅行などで撮り溜めた写真の注文があまり入ってこないといった深刻な状態が続き、上の方から各店舗に少し労働時間の調整をして欲しいとの通達があった。

「どうせだったらまとめて休みをください。旅人なので、旅に出たいです。」と、店長に図々しく頼んでみたら、「9月中だったらいいよ。10月は運動会や文化祭などのイベントが多くなるし、11月は七五三や紅葉時分の行楽でそれなりに忙しくなるはずだし・・・。いや、忙しくなってもらわないと困る!!!」と言われ、急遽、9月下旬に5日間の連休をもらえることになった。

早速、後輩に連絡すると、「もちろん、行きます!」と、即答。こういう時、自由に時間が使える大学生が旅のパートナーだと、すんなり事が運んでいい。社会人同士だと、こんなにうまくはいかない。

針路は北のイメージ(*イラスト:Nさん)

(*イラスト:Nさん 【イラストAC】

今回の旅の目的地は、ずばり北の果て。バイクにテントなどを積みこんで、進める一番遠く、そう、行きついた北の果てがゴールという旅だ。

日本の北の果てといえば、北海道の北に浮かぶ北方四島になるが、腹立たしいことにロシアに占拠されているので、行くことができない。北方領土を除くと、北海道の北の端、宗谷岬が実際に行くことのできる日本最北端になる。

ちなみに・・・、というか、私的に意外な事実だったのが、択捉島だと北緯45度33分、宗谷岬は北緯45度31分と、緯度的にみると02分しか違わない。距離にすると4キロほど。北方領土という名から、もっと遥か北にあるものかと思っていたのだが、意外と差がなく、ちょっと驚いてしまった。

択捉島は北海道からかなり離れているので、バイクで訪れようとするなら、かなりの時間と手間がかかることになる。もし北方領土が日本に戻ってきたとしても、旅の目的地として最北端宗谷岬という立場は安泰なのかもしれない。

日本最北端の地図(国土地理院地図)

国土地理院地図を書き込んで使用

針路を北にとれ。目指すは日本の最北端。いざ行かん、宗谷岬! と、格好よくセリフを決めたいところだが、5日間の旅程で東京から北海道の北の端まで行って帰ってくるのは、ちょっと厳しい。

もちろん高速道路に乗って、寄り道をせずに走り続ければ行くことは可能だが、高速道路を使って移動するのは、飛行機で旅をするようなもの。旅する情緒もへったくれもないので、私の旅の方針には合わない。

ということで、北の端でも少し手前にある本州の最北端になる青森県の大間岬を目指すことにした。日本最北端と、本州最北端。ちょっと格が下がってしまうが、東京から船などを使わず、バイクで走って行くことのできる一番北の端だと考えれば、なかなか魅力的な目的地に思える。

針路を北にとれ。目指すは本州の最北端。いざ行かん、大間岬! と、意気揚々と後輩とともにバイクで旅立っていった。

*25、針路は北へ・旅行編につづく

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