旅人とわんこの日々 タイトル

旅人とワンコの日々
世田谷編 2006年(12/12)

世田谷(砧公園)での犬との生活をつづった写真日記です。

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21、奥三河ツーリングと中央構造線(2006年11月5日)

地理院の地図

国土地理院地図を書き込んで使用

昨日は、旧中山道の道筋をバイクで走り、かつての宿場町を順に訪れながら、名古屋の後輩の家を目指してみた。

無事に後輩宅に到着してみると、一歩ずつ歩みを積み重ね、長い旅路を経てたどり着いたような感覚で、もっと先の中国地方とか、九州の友人の家を訪ねたような達成感があった。後輩宅を訪れるといった何気ない行為でも、こういった旅のスパイスを加えると、気分が盛り上がっていいかもしれない。

そして翌日、その後輩とツーリングに出かけた。目的地は愛知県の東部、奥三河地方。ちょうど紅葉の時期なので、彼が勧める紅葉スポットと、私が行きたいと思っていた場所を順に回っていった。

足助の香嵐渓 奥三河ツーリングの写真
足助の香嵐渓

最初に訪れたのが、足助の香嵐渓。モミジの紅葉で知られ、紅葉時期にはライトアップもされるとか。「これから行く場所は名古屋でも一・二を争う紅葉スポットですよ!」と、自信満々の後輩に連れられて行くものの、到着してみると、今年は紅葉が遅いのか、まだモミジが青々とした状態だった。

当てが外れてしまい、「あれ、こんなはずでは・・・。紅葉しているとものすごくきれいなんですよ・・・。」と、ちょっと気まずい様子の後輩の態度が可愛らしかった。

足助の町並み 奥三河ツーリングの写真
足助の町並み

紅葉は少々期待外れだったが、ここ足助の町並みは風情があって良かった。町をぶらっと散策してみると、白壁の蔵が並んでいたり、古い商家が並んでいたりと、とても趣きがある。昨日訪れた宿場町とはまた違った風情で、散策が楽しかった。

足助の風外虎餅 奥三河ツーリングの写真
足助の風外虎餅

歩いていると、ここは五平餅が名物になるようで、店先で売っていたり、目立つように幟を出している店が多くあった。

案内してくれる後輩が、「ここは五平餅が有名なんですよ。この店のが有名みたいです。あとは風外虎餅の和菓子もおいしいらしいですよ。お土産にもらったこともあります。」と教えてくれた。

どうやら事前に調べてくれていたようだ。その話しぶりから今回のツーリングを楽しみにしていたことを察することができ、私としてはちょっとうれしい・・・。

四谷の千枚田 奥三河ツーリングの写真
四谷の千枚田

次に訪れたのは、私の希望で四谷の千枚田。地図を見たら立派な棚田があるのを見つけ、そんなにルートからも外れていないので、立ち寄ってみることにした。

四谷の千枚田は、新城市にある鞍掛山の南西斜面に広がる棚田で、現在では約420枚、最盛期には1296枚の田があったそうだ。

開墾されたのは約400年前。だいたい標高220メートルから標高420メートルまで田が連なっているというので、標高差は200メートルある。長い年月と、多くの労力を費やし、この地の開墾が行われたということは容易に想像できる。

展望台から見た四谷の千枚田 奥三河ツーリングの写真
展望台から見た四谷の千枚田

最初は下から見上げるように見て、その後はバイクで上の展望台へ。棚田は上から見るのが美しいのか、下から見るほうが美しいのか。ここの場合はどちらから見ても感動的で、その問いの答えは悩ましい。

棚田を見学していると、大きな声で日本人は勤勉だからこういった棚田を造れたんだとか、日本の農村風景は世界一だと言っている年配の方たちがいた。

日本人は勤勉だ。日本人は努力家だ。日本の技術は世界一だ。・・・などと、日本礼賛を刷り込まれて育った人たちは、そう信じて何も疑いを持たないのだろうが、人口の多いアジアの国々の山間部の農村を訪れると、その価値観はあっけなく崩壊するはずだ。ビックリするような棚田を各地で見ることができる。

野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿
野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿
長篠古戦場跡 山県昌景の墓 奥三河ツーリングの写真
山県昌景の墓
野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿
野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿

戦国時代にはロマンがある。それは各地に個性的な大名や武将がいたからだろう。中でも名古屋の織田信長とその家臣団、ここ奥三河が出生の地となる徳川家康(松平家)とその家臣団、越後には上杉謙信、甲州には武田信玄、関東には北条氏康、西には毛利元就、九州には島津家・・・とまあ上げればきりがない。

私が中学生の頃だったと思うが、信長の野望というゲームが登場した。その第二作では大名だけではなく、武将も登場して、戦国時代に詳しくなった人が増えた。

将棋の飛車角のように、戦闘力が高い武将やない勢力の高い武将を手に入れたくて、ゲームに夢中になったものだ。

戦に連れて行くのに有能な武将が多かったのが、甲府の武田家。風林火山の武田信玄を筆頭に、山縣、内藤、馬場、高坂という四天王と呼ばれる武将がいて、

こうした映像作品も含め、私たちが「長篠の戦い」と聞いてまず思い浮かぶのは、「織田信長が3000挺の鉄砲を使った『3段撃ちの新戦法』を発明し、『戦国最強の武田騎馬隊』を打ち破った」というエピソードでしょう。 かつては学校の授業でも「長篠の戦い」は、武田信玄の時代に全盛を誇った「騎馬隊」という旧式の戦法が、鉄砲を中心とした「新たな戦法」に敗れた歴史的事件で、中世から近世への転換点であると位置づけていました。

天正3(1575)年5月21日に三河国長篠(愛知県新城市)で行われた、「織田信長・徳川家康の連合軍」と「武田勝頼」による合戦です。 両軍の総数は、織田徳川軍3万、武田軍1万5000とされていますが、諸説あり、実際の数ははっきりしていません。

野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿

そういえば犬の写真も春から撮っていない。今年が淡白に終わっていくのと一緒で、犬がいる生活に対しても感動とか、刺激がどんどんと薄くなっていく気がする。

野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿
野尻宿 奥三河ツーリングの写真
野尻宿

わざわざ公園まで写真を撮りに行くのも面倒だな・・・。なにか今年の日記を締めくくるような話のネタはないだろうか。

家族の写真入れにある写真を探してみると、サンタの格好をしたキャバリアを発見。なかなかサンタ衣装が似合っている。チワワが一緒ではないところをみると、2002年の冬になるようだ。

湯谷温泉 奥三河ツーリングの写真
湯谷温泉
湯谷温泉 奥三河ツーリングの写真
湯谷温泉
湯谷温泉 奥三河ツーリングの写真
湯谷温泉

滝が7段の階段状になっていることから七滝と名づけられた美しい滝。 日本の滝100選に選ばれているほか、国の名勝および天然記念物にも指定されています。 甌穴(ポットホール)の形成や、子宝に恵まれるとの伝承を持つ「子抱石」と呼ばれる礫岩など、自然の神秘的な魅力が詰まった場所です。 陰陽師の安倍晴明が若年期に滝で修行したという伝説が残る地でもあります。滝が7段の階段状になっていることから七滝と名づけられた美しい滝。 日本の滝100選に選ばれているほか、国の名勝および天然記念物にも指定されています。巣山高原から流れ落ちる水が、礫岩の断層崖で7段の階段状になっていることから「七滝」と名付けられた幽玄な滝。「日本の滝100選」にも選ばれた滝とその周辺は、国の名勝および天然記念物に指定されています。滝の下の礫岩は「子抱石」とも呼ばれ、子宝を授かるといういわれも。 陰陽師の安倍晴明が若年期に修行したという伝説が残る地でもあり、マイナスイオンたっぷりの滝しぶきと、近くを中央構造線が走っていることからパワースポットとしても人気を集めています。

阿寺の七滝 奥三河ツーリングの写真
阿寺の七滝 奥三河ツーリングの写真
阿寺の七滝

だいぶん暗くなってきたが、最後に後輩が「ここは以前から一度行ってみたかったんですよ・・・」と言う阿寺の七滝を訪れた。

この滝は七つ別々の滝があるというわけではなく、滝が七段の階段状になっていることから七滝の名がついている。美しい滝で、日本の滝100選に選ばれ、国の名勝および天然記念物にも指定されている。

陰陽師の安倍晴明が若年期に滝で修行したという伝説も残っているようだが、こういった伝説は話半分といったところ。でもまあちょっと薄暗くなった時間帯では、陰陽師が活躍しそうな感じの幽玄な雰囲気がマイナスイオンとともに漂っているように感じた。

22、東京散策(2006年12月)

靴のイメージ(*イラスト:アート宇都宮さん)

(*イラスト:アート宇都宮さん 【イラストAC】

「お洒落は足元から」という。よく聞く言葉なので、さぞ名のある人が言ったり、素敵な逸話があるのだろうと思ったのだが、どうやらこの言葉は明確な意味や起源は分かっていないようだ。

何となく使われている言葉になるが、まあ総じて、状況に応じて靴を履き替えられる人、汚れやすい靴をきれいにしている人はお洒落といった意味合いで使われているだろうか。

「旅も足元から」と書くと、鞄などにこだわるように、靴も歩きやすくて、丈夫で、こだわりのある靴を履いて旅をするイメージが頭に浮かぶが、ちょっと今回はそういった話ではない。

旅というのは脱日常を主題としている。なので、生活圏から移動することが旅になる。生活圏を脱出し、風景や文化、人との新しい出会いがあってこそ旅と言える。

生活圏は若干被るけど、それが隣町だったらどうだろう。もちろん旅というのは移動することが大きなウェイトを占めているので、遠くへ行けば行くほど旅情をそそる。近場だと移動にしてもも足りないし、似たような風景や文化ばかりで刺激も足りない。どちらかというと散策の延長になるかもしれない。

疎かになりやすい地元部分、基礎的な価値観などをしっかりとしていれば、旅ももっと自分のためになるいはず。それに足元を固めていれば、やっぱりカッコいい。お洒落は足元からという言葉は旅にも通じるものがあるように思う。

23、クリスマス(2006年12月25日)

レッドカードのイメージ(*イラスト:K-factoryさん)

(*イラスト:K-factoryさん 【イラストAC】

今年も間もなく終わっていく。今年は冬のオリンピックでイナバウアーが流行り、サッカーワールドカップではジダン選手の頭突きと中田選手が引退したのが印象的だった。

私的には今年は夏ごろまでグダグダとしていたと思ったら、秋には仕事を辞めてしまい、現在無職状態。元旦には人生初のバイクで初日の出を見に出かけ、今年は何かいい年になりそうな予感がしていたのだが、どうもその逆の結果となってしまったような気がする。

でもまあ事故や災害などといった不可抗力ではなく、自分で選んだ人生の選択なので後悔はない。なので、「まあしょうがない」といった淡々とした心境。

ただ、「来年は何とかしなければな・・・。このままだと崖から転落するように落ちぶれてしまうかも・・・」といった不安な気持ちが日に日に大きくなっている。今年はちょっと不安な心境で年を越すことになりそうだ。

そういえば犬の写真も春から撮っていない。今年が淡白に終わっていくのと一緒で、犬がいる生活に対しても感動とか、刺激がどんどんと薄くなっていく気がする。

わざわざ公園まで写真を撮りに行くのも面倒だな・・・。なにか今年の日記を締めくくるような話のネタはないだろうか。

家族の写真入れにある写真を探してみると、サンタの格好をしたキャバリアを発見。なかなかサンタ衣装が似合っている。チワワが一緒ではないところをみると、2002年の冬になるようだ。

キャバリア サンタコスプレの写真
サンタコスプレのキャバリア

この頃の妹は、初めて自分の犬を飼い始めたということもあって、色々と服を買いそろえていた。とはいえサンタのような季節性の強いものは、一度着せたら満足し、それっきりになっている。

思えばチャーミーには一度も服を着せたことがないな。買ってあげたのはレインコートだけだな。キャバリアに対抗して可愛らしい格好をさせてみるか。クリスマスだし。と、インターネットで調べてみたら、大型犬のものはビックリする値段がしていた。

インターネットショッピングのイメージ(*イラスト:カフェラテさん)

(*イラスト:カフェラテさん 【イラストAC】

買ってもサイズがちゃんと合うかどうかわからない。特に我が家の犬は毛むくじゃらなので、サイズ感が分かりにくい。それに、今まで一度も服を着せたことがないから、嫌がって着せるのが大変かもしれない。仮にちゃんと着せられたとしても、脱がせるときに静電気がバチバチとひどいことになるかも・・・。

結局、財布の中が寂しいので、通販サイトの服を着てご機嫌な様子で写っている犬の写真を沢山見ただけで、終了。チャーミー、着飾らなくてもそのままが似合っているよ。うん。

24、忘年会(2006年12月29日)

忘年会のイメージ(*イラスト:栗原工房さん)

(*イラスト:栗原工房さん 【イラストAC】

2003年に一緒に富士山に登り、本州最北端の青森大間岬へツーリングをした後輩から「忘年会やりましょう」と、お誘いがあった。

彼は旅行会社に勤めているが、内心では仕事を辞めて私のようなユーラシア大陸横断をやりたいと模索している。仕事を辞めてユーラシア大陸がその人の人生にとっていいことなのか、悪いことなのか、それはやってみないとわからない。やったとしても、その結論が分かるのは10年後かもしれないし、なんともアドバイスに困る。

ただ私としては彼が私と話すことで一気に安易な結論を出してしまい、彼の人生をめちゃくちゃにしてしまわないかと心配。それに歳も少し離れているので、あまり積極的にこっちから連絡しないようにしていた。そう、私のせいにされたら困る。ってことはないけど、自分自身が転職を繰り返し、現状無職といった状態を考えると、どうにもあまり勧めにくい。

何か相談に乗ってほしいみたいな口ぶりだったので、もしかして旅に出ることにしたのか・・・と、不安になりながら三軒茶屋にある待ち合わせのタイ料理店を訪れた。

タイ料理(トムヤムクン)のイメージ(*イラスト:sanamiさん)

(*イラスト:sanamiさん 【イラストAC】

今季アハそう、旅人同士。ちょっと海外を懐かみ、会話も弾むだろうとタイ料理店にしてみた。なぜか三軒茶屋にはタイ料理店が多い。しかもそこまで値段が高くない。

そういえば犬の写真も春から撮っていない。今年が淡白に終わっていくのと一緒で、犬がいる生活に対しても感動とか、刺激がどんどんと薄くなっていく気がする。

わざわざ公園まで写真を撮りに行くのも面倒だな・・・。なにか今年の日記を締めくくるような話のネタはないだろうか。

家族の写真入れにある写真を探してみると、サンタの格好をしたキャバリアを発見。なかなかサンタ衣装が似合っている。チワワが一緒ではないところをみると、2002年の冬になるようだ。

キャバリア サンタコスプレの写真
サンタコスプレ

この頃の妹は、初めて自分の犬を飼い始めたということもあって、色々と服を買いそろえていた。とはいえサンタのような季節性の強いものは、一度着せたら満足し、それっきりになっている。

思えばチャーミーには一度も服を着せたことがないな。買ってあげたのはレインコートだけだな。キャバリアに対抗して可愛らしい格好をさせてみるか。クリスマスだし。ブログのネタになるし。と、インターネットで調べてみたら、大型犬のものはビックリする値段がしていた。

インターネットショッピングのイメージ(*イラスト:カフェラテさん)

(*イラスト:カフェラテさん 【イラストAC】

買ってもサイズがちゃんと合うかどうかわからない。特に我が家の犬は毛むくじゃらなので、サイズ感が分かりにくい。それに、今まで一度も服を着せたことがないから、嫌がって着せるのが大変かもしれない。

結局、財布の中が寂しいので、通販サイトの服を着てご機嫌な様子で写っている犬の写真を沢山見ただけで、終了。チャーミーはそのままが一番似合っているよ。うん。

旅人とわんこの日々
世田谷編 2006年(12/12)
2007年につづく
現在制作中
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