旅人とわんこの日々 タイトル

旅人とわんこの日々
世田谷編 2005年Page4

世田谷(砧公園)での犬との生活をつづった写真日記です。

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5、2005年のバイクレース初戦(2005年3月下旬)

スポーツランドやまなし サーキットの鳥観図の写真
スポーツランドやまなし

山梨県韮崎市に「スポーツランドやまなし」というサーキットがある。小さなこじんまりとしたサーキット場で、山間の斜面を利用して造られたコースは、一周1キロほど。直線は短く、コース幅は狭く、コーナーはきつく、アップダウンも激しい。サーキットというよりは峠道といった印象を受ける。

スポーツランドやまなし コース図の写真
コース図

(*(C)スポーツランドやまなし 公式サイト

このサーキットでは、オーナーがレース好きなのと、地元ショップの協力があって、4スト250㏄のレースが行われている。(*この当時の話で、現在は行われていない模様)

2005年からは特にレースに力を入れるようになり、「SLy チャレンジバイクレース」と名付けられた全5戦の年間シリーズが行われるようになった。約2カ月おきにレースが組まれていて、レース内容も1時間、3時間、6時間とバリエーションがあり、なかなか参加意欲をそそる。

友人は昨年からサーキットで走るのを趣味にするようになり、このサーキットへ走りに来た時に、オーナーから「250㏄のレースをやっているから、ぜひ参加してみて。」と勧誘され、昨年の秋、せっかくだからと後輩Kとともに、バイク仲間の使っていないバイクを借りて出走してみた。

HONDA GB250クラブマン スポーツランド山梨 スタート前の写真
昨年のレース

初レースだったし、借り物の古いバイクだったので、結果の方はいまいちだったが、友人たちはすっかりレースの虜となってしまった。

そして「2005年は全5戦、全部参加するぞ。そして表彰台を目指すぞ!」と、昨年の暮れには後輩Kとともにレース用の安い中古バイクを購入し、3月終わりの第一戦に向けて、冬の間、張り切って整備を行った。

バイクの整備のイメージ(*イラスト:satosweeさん)

(*イラスト:satosweeさん 【イラストAC】

2月後半には、とりあえずバイクの整備が完了した。そのへんを走らせる分には、何も問題はなく、先日は試走を兼ねて箱根付近までこのバイクでツーリングに行ってきたばかりだ。ほぼ不動車状態からよくここまで仕上げたものだ。後はサーキットで実際に走らせてみてどうか。

で、3月になってサーキットで走らせてみるのだが、最初は慣らし運転で、徐々に負荷を加えて走らせていくと、ブレーキからフルード(オイル)漏れがしてきたり、ブレーキの円盤に小さなヒビが入るなどの問題が発生してしまった。古い部品がサーキット特有の激しいブレーキングに耐えられなかったようだ。

バイクのデスクブレーキのイメージ(*イラスト:poosanさん)

バイクのディスクブレーキのイメージ(*写真:G-photoさん)

第一戦の開催日は3月の最終日曜日。すぐにバイク屋に行って部品を注文するのだが、取り寄せに時間がかかり、仮に直ってもレースの直前になってしまう。練習時間は取れないし、やっつけだと、途中で壊れてリタイヤという可能性もある。バイクがこの状態では不参加とした方がよさそうだ。

今年は全戦参加するぞ!と張り切ってバイクを整備してきたが、初戦から不参戦とは・・・。いきなり今年の目標が終了ってな感じで、ガッカリ感が半端ない。

落ち込むイメージ(*イラスト:poosanさん)

(*イラスト:poosanさん 【イラストAC】

ガッカリしている友人に、「またバイク(昨年のやつ)を借りて、出場してみたら。不参戦よりはいいんじゃない。」とアドバイスすると、「そうだ。そうしよう。」と、明るい表情になった。

しかし、昨年ライダーとして参加した後輩Kに連絡してみると、「古いバイクは辞めておきましょう。また抜かれまくるのは嫌ですし・・・」と、古いバイクでの参加は気乗りがしない模様。どうもそれだけではなく、他にもやりたいことがあるような口ぶりでもあった。

断るイメージ(*イラスト:poosanさん)

(*イラスト:poosanさん 【イラストAC】

バイクを用意できても、ライダーがいなければ参加はできない。初戦の出場は諦め、万全な状態で第二戦から参戦することにした。

思えば、今年の元旦には同じメンバーで初日の出ツーリングをする予定にしていたのだが、雪で中止になってしまった。今年はなかなか思い通りにいかない年ってやつなんだろうな。このメンバー的に・・・などと、改めて思うのだった。

6、箱根ツーリング2005(2005年4月29日)

国土地理院地図

国土地理院地図を書き込んで使用

今年もみどりの日(現・昭和の日)に、大学時代のバイク仲間と恒例の箱根ツーリングを行うことにした。

いつも通りに西湘バイパスの西湘PAで集合。そして真鶴、湯河原を通り、椿ラインを登って大観山へ到着。相変わらずここはバイクが多いのだが、一昔前に比べると少なくなり、その分、車が増えたように感じる。

箱根ツーリング 大観山での集合写真
大観山で

大観山からは富士山と芦ノ湖がよく見える。昨年はビックリするほど快晴で、富士山がくっきりと見えたが、今日は天気はいいものの、靄っていて富士山がうっすらとしか見えない。

「う~ん・・・。今年はいまいちだな・・・」昨年の素晴らしい眺めが脳裏にこびりついているので、晴れていてもガッカリな気分になってしまう。一度ハードルが上がってしまうと、満足感を得るのが大変だ。

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大観山からは南の十国峠に向かい、伊豆スカイラインを疲れるまで走るのが、古い型のバイク乗りの王道コースになる。

今回も伊豆スカ方面に向かうのだが、いつもと趣向を変えて韮山峠ICで降りて、韮山方面へ下っていった。

箱根ツーリング 蛭ヶ島公園の頼朝と政子の像と一緒に写った写真
蛭ヶ島公園の頼朝と政子の像と

韮山で最初に訪れたのは、蛭ヶ島公園(ひるがしま)。平治の乱で平清盛に敗れた源頼朝は、蛭ヶ小島に流されたと伝えられている。

その時に伊豆の豪族だった北条時政の娘、政子と結婚したのは有名な話。その後、この地で力を蓄え、挙兵をし、平家を破ることになる。

実際に頼朝が流されたのがこの場所かわからないが、蛭ヶ島公園には源頼朝と北条政子の像が設置されている。

今年の大河ドラマは義経。大河ドラマの影響は絶大で、テレビなどで義経や源氏所縁の場所が話題に上ることが多い。あまり旅をしないバイク乗りの集まりなので、こういった大河ドラマに合わせた場所を訪れると、話題性のある旬な場所を訪れたという満足感から素直に喜んでくれる。

箱根ツーリング 韮山反射炉の写真
韮山反射炉

韮山にはもう一か所有名なものがある。それは韮山反射炉。反射炉とは、簡単に書くなら昔の製鉄施設。江戸時代末期に建造され、幕末には大砲を製造していた。

反射炉特有の煙突状の建造物は見る者にインパクトを与える。しかもバイク乗りはこういったマニアックな装置が好きだ。入場料も100円(この当時)と安いうえに、ボランティアのガイドが仕組みや造られた背景を説明してくれ、理解しやすい。とても満足のいく見学となった。

箱根ツーリング 魚河岸定食の写真
魚河岸定食

韮山からは沼津へ。沼津では沼津港へ行き、おいしい海鮮料理の店を探した。やっぱり遥々遠くからへ来たからには、何か地元のおいしいものを食べたい。

とはいえ、人気店にはずらっと行列ができていて、食事にありつくまでに時間がかかりそうだ。穴場的な店はないだろうか・・・。少し探し回ると、地元の人御用達といった感じの定食屋があった。ここでいいだろう。旅人の感に間違いはなく、手ごろな値段の美味しい食事にありつくことができた。

箱根ツーリング 公園でお昼寝の写真
公園でお昼寝

昼食後は、港の傍にあった公園でお昼寝。疲れたから小休止したいとのことで、公園に入ったのだが、みんな眠いとのことで、寝始めてしまった。

それぞれ仕事が忙しいし、今日は朝早くからバイクツーリング。そしておいしい昼食で満腹。状況的にしょうがないといえばしょうがない。

とはいえ、何人ものバイク乗りが公園で昼寝している様子は、傍から見たらシュールな光景だったに違いない。

箱根ツーリング 三嶋大社の参道の写真
三嶋大社の参道
箱根ツーリング 三嶋大社でお参りの写真
お参り

一時間ほど昼寝をした後、沼津から三嶋へ向かい、三嶋大社に寄った。ここも源頼朝に所縁があり、源氏再興を祈願し、再興後は多くの寄進を行ったと言われている。

せっかくだからお参りしていこう。来月にはバイクのレースに出場する。みんなで必勝祈願をしておけば、源氏のようにいい結果に結びつくかもしれない・・・。

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これにて私の企画したツーリングは終了。ここからは北上して東名高速に乗るか、国道1号線で箱根越えして、小田原厚木道路などで東京へ戻るかの二択になるのだが、多数決をとると、箱根越えが多かったので、再び箱根の山を登っていき、箱根新道を下ったところで、解散した。

別れのイメージ(*イラスト:ちゃむまっぴーさん)

(*イラスト:ちゃむまっぴーさん 【イラストAC】

今回はちょっと旅の要素を混ぜたツーリングをしたいというみんなの希望で、私がツーリングを企画した。そのため、例年と違って旅のエッセンスが多い箱根ツーリングになった。

今回のようにちょっと観光を混ぜるだけでも、ツーリングの雰囲気がいつもと違ってくる。それにツーリングに目的や意義が増え、観光と走ることとのメリハリもできる。それなりに楽しいツーリングになったようで、みんな満足そうな顔で帰路に着いてくれた。私もうれしい。来年も頑張ろっと・・・。

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